はじめて家を新築して、そして輸入住宅に住んで思ったこと

私が初めて家を新築したのは、もう20年以上前になる。

当時、輸入住宅は、ノースウエストホーム、三井造船、フロンビルホーム、メープルホームなど、

坪単価100万円ぐらいの高級住宅だった。

そんな時代に、私が建築を頼んだのは、輸入住宅をデザインし、材料を1棟分丸ごとコンテナで個人輸入するという人だった。当時は今よりも円高で、高級な輸入住宅が手ごろな値段で建てられるというのが売りだった。

 

無垢の床、無垢のキッチン・洗面台セットなどが映画の中の家のようで素敵♡、木製ペアサッシの上げ下げ窓は、かっこいいし結露しない、階段は緩やかで手すりの曲線が優雅、室内ドアはペンキ塗りか無垢の木、窓枠、ドア枠、廻縁には装飾があって豪華、真鍮のドアノブ、取っ手、水栓器具がかっこいい!壁の色遣いや柄の壁紙と枠周りの色のコントラストがかっこいい!

 

いまでこそ、素敵な水栓などや壁紙が日本でも商品として普及しているが、当時は私が気に入る商品はなかなかなかった。だから、輸入製品の品々にはこころからときめいた♡

洋書を買い込んでたくさん研究した。色使い、バランス、ディテールetc.

 

がんばった甲斐あって、ごてごてしすぎず、素敵でかわいいフレンチカントリースタイルの我が家が誕生した。

私は我が家が大変気に入った。

床の木の木目が美しく、壁やドアなどのペンキ塗りの質感がいい感じ。

今まで住んだ家には感じなかった、家に居て気持ちいい という感情がわいた。

私は思わず、床にほおずしたくなって、した。

ああ~シ♡ア♡ワ♡セ♡

実際住んでみて、嫌だった点があった

・見た目はかっこいい木製の窓。つくりが雑で、隙間から砂が入ってくるのものもあった。 (一流メーカーひんではなく粗悪品だったため)

・無垢のキッチンセットの吊戸棚の扉が最初から大きくたてにひびが入っていて反っていた。

・輸入の水栓は水の出が少ない

 

家を建てた過程で嫌だったこと。

・何か希望をつたえると「だって予算ないんでしょう」と言われ、なかなか対応してくれない。

・明らかに大きな木の割れのある吊戸棚の扉も交換してもらえなかった。

 

わかったこと

・すべて輸入品を使わなくとも、シンプルな国産建材との組み合わせで違和感のないいい雰囲気をだせる。

・デザイナーは他人なので、自分の好みセンスのほうが信頼できるということ。

・外構は家の雰囲気に大きく影響するので、あわてず、慎重にきめるべきということ。

 

こうして、私は、自分の予算内の低予算で気に入った我が家を持った。

30歳の時だった。