女性建築士のりのりが考える、家づくりで大切なこと 

家づくりの仕に携わって20年超になる。

不動産業を含めると30年超。

 

家を持つときは夢いっぱいである。

どんな家でどんな新しい生活が待っているのか、、?

たいていは結婚、子育て、転勤など人生の節目で家を持つまたは変わることが多い。

新鮮な気持ちで新しい家に住む

やっと持てた我が家に感じる嬉しい気持ち

それはどのくらい続くのかな?

 

住んでみていろいろ気づくこともある

ああすればよかった、こうすればよかった

なんかここ違う・・

酷い場合は、家を新築して1年で住宅展示場を見にいく人もいる

実際、昔ハウスメーカーにいたときにそんな方に出会った

思わず「どうしたんですか?」と聞いてしまった。

「思った家にならなかったのです」

 

一方、喜びに満ちあふれ幸せいっぱいのお家もある

「旅行に行くのがすきだったけど、あまり行かなくてよくなったんです~」

という方もいらっしゃる

10年たって、「ますます我が家が好きになった」と言って下さるお客様も!

 

せっかくならそんな家に住みたいと思いません?

 

何が違うんだろう・・?

私は家ができるまでに、家づくりに悩んだ時間じゃないかと仮説を立てた。

 

自分の家づくりに対して、たくさん夢をもって、資料をたくさん集め、

たくさん悩むお客さんがいらっしゃる。

私も必要なアドバイスはさせていただくけど、最終的に決めるのはご本人だ。

経験からいうと、たくさん悩んだお客様が、結果的には

より満足のいく家を完成させているような気がする。

私の目から見ても、いい家になっている。

 

なので、家を建てようと思ったら、どんな家がよいか、

一生懸命考えてほしいと思う

「自分は何にあこがれていたのか

この家で何をしたいのか

何が好きなのか」

「何を優先させるか

妥協できるところはどこか」

 

悩んだことは、もちろんビルダー側に相談しないといけない。

担当者や設計士や現場監督や・・

家を造るうえで重要な立場(キーマン)は

・設計図をつくる設計士、

・材料や職人を手配する工事監督者

・実際に家を造る棟梁(大工)

この人たちに自分の考えが伝わっていることが大切。

伝わっていれば、なにかちいさな判断が必要な時に、現場が判断できる

現場は、お客さんのことを思いながら現場をすすめていける

そうでなければ、設計図と建築の常識だけで現場を進めていくしかない。

この微妙な現場の配慮が、出来上がる家の波動に影響を与えると感じるのは

わたしだけだろうか?

 

よって、上の3者(キーマン)への話の伝わりやすさ は

家づくりにおいて重要な要素である。

「わかっているだろう」と安易に考えずに、信頼関係が築けるまでは

面倒でも、伝える、確認する ということをマメにやっていくこと

これがとっても大事。

つまり失敗しない家づくりのコツになる。